最後の山行会誌「感無量」 今治・玉川自然愛好会
登って書いて30年―。愛媛県今治市の登山愛好家ら約50人でつくる「玉川自然愛好会」はこのほど、山行の記録をまとめた会誌「やまぐるま」の第12集を発行した。1986年に始めた会誌は今回が最後の予定で、青井三郎代表(77)は「まさに感無量」と話している。
同会は月1回、貸し切りバスなどを利用して、中四国はもとより近畿方面などにも足を延ばし、山登りをエンジョイ。活動30回ごとに会誌を出してきた。
最新号では、奈良県の名峰八経ケ岳を皮切りに、徳島県の剣山や石鎚山など標高2000メートル近い山に果敢に挑んだ記録を掲載。当日のルートと天候に風景写真や参加者の感想を添え、山行の苦楽が伝わる内容になっている。
発行終了は、高齢化などで会員が減り、費用負担が重くなったのが理由。月1回の活動は今後も続ける。B5判197ページ。希望者には1冊2000円(送料込み)で販売。問い合わせは同会=電話0898(22)5325。